広義と狭義の「マーケティング」

おはようございます。宮村です。
少し時間が空いてしまいました。気持ちのいい朝ですね。

 

私も商売柄、「マーケティング」という単語を発言しない日は
寝込んだ休日くらいなもので、日々「マーケティング」という言葉を
連発しているのですが、そもそも「マーケティング」の本懐みたいな
事と向きあているのかというと、そうではないような気もして
なんとなく「マーケティング」という言葉に日々申し訳無いと
思いながら過ごしています。

 

商売柄、避けては通れない言葉ですのでここらへんで一度
深く向き合ってみようかと思った次第です。

 

私はBtoBのマーケティングを支援する会社で働いているのですが
入社した時にはそれなりの違和感というか衝撃というか
そういうのはありました。「マーケティング」という言葉について。

 

大学で習ったマーケティングは4Pでマーケティングミックスでそれ自体が
経営戦略みたいなもんだぞと、聞いてそれを支援する会社に入った
のですが、当時は特にBtoBにおいてマーケティングとはいわゆる
4Pで言うところの「プロモーション」の支援だけに集中していて
BtoB企業のマーケティングは特に営業のためのリード供給=マーケティング
という感じでした。(今もそういう側面は強いと思います)

 

営業のためのリード供給という側面は絶対重要なんですが
それをマーケティングと語られる違和感がありつつ、
日々それに埋没していると、マーケティングという言葉は私の中で
・狭義のマーケティング:プロモーションの一部・リード供給
・広義のマーケティング:4P・マーケティングミックス
と分けて理解するようになりました。

 

ただ、最近強く思うのは、やっぱり広義のマーケティングまで
視野を広げて考えていかないとだめだなと思うんです。

 

リード供給をいかに効率的にやりましょうという日頃提案をしている身ですが
やっぱり3C・5Fでの4Pみたいなことって重要だなと。

ただ、すごく難しい領域でもある。プライシングとか特に。
日高屋のビールが310円って感覚的にすごく絶妙でこれが390円だったら
「帰りに一杯」と寄るかどうか迷うんですが、310円だとつい立ち寄ってしまうという。
この金額設定を考えている人ってすごいと思うんですよね。

ただこの領域ってすごく重要なのにも関わらず、正解が無いし
難しいし、知識や情報が必要じゃないですか。

 

こういうのを支援するのってコンサルや人による支援の領域が未だ多いと
思うんですが、今自分がこういう領域を考える立場で言えることとして
「やっぱり情報がすごく大事」だなと。

特に、社内の情報って超大事なんだと思うんです。
活用の余地が大きいという観点で。

 

実際にお客様が何と言っているか
競合はどう動いているのか
という情報って、実は営業やSEがお客様からヒアリングしてるけど
集計とか定量化できにくいし、4Pとか考える人まで共有されにくい。

 

このあたりが楽に集計して分析して次の展開に役立てられたら良い。

 

外部にある情報は既に検索エンジンによって共有資産
になりつつあって、ちゃんと検索すれば結構な情報が手に入るし
インターネットリサーチのハードルも最近は低い。
社外にある情報における情報格差ってどんどんなくなってきてると思います。。

 

いっぽうで、こういう社内の情報ってそもそも集まってなかったり
集まっててもテキストになってて集計できなかったりする。

 

これって広義でのマーケティングを考える上ですごく勿体無い状況
だと思うようになりまして、このあたりがサービスとして解決できる
ようになったら面白いだろうなぁと思います。

 

それって結局意外と地味で、営業と顧客の接点をいかに集計できるように
データ化して蓄積するかという話だったりして、最近の音声認識とか
AIを駆使してできたら面白いなあと考えています。

 

スマホで商談録音したら、勝手に商談履歴のフィールド毎に入力してくれて
「こんなこと言ってる顧客が多いよ!」
とかってフィードバックしてくれるとか。

 

テクノロジーでこの辺りが解決しそうな世の中になってきてるよなぁ