マーケティングにおけるコンプライアンス?
おはようございます。宮村です。
マーケティングに携わっている立場からするとお客様の売上をいかに上げるかということが至上命題なんですが、最近は当然この界隈でもコンプライアンスが当たり前のように求められるわけです。
法令遵守なので、守って当たり前、の世界なんですが、どうしてもマーケティング!って話題になった瞬間に前のめりなタイプの方が職責を担っているケースが多く、このあたりをちゃんと理解して進められている企業って多いとは思えません。
じゃ、コンプライアンス!ってそれに対して向き合った瞬間に深く突っ込んでいこうとすると結構大変。
例えば先日のWelq関連で話題になりましたが、コンテンツマーケティングやオウンドメディアを運営するときのコンテンツの信憑性や著作権的な問題。
また、BtoBの場合は特にマーケティングがリード(個人情報)を中心に展開されますので個人情報保護法や特定電子メール法等は理解しておく必要があります。
ただ、若干厄介なのは、この個人情報関連の法令においてインターネットと個人情報の兼ね合いがまだまだ不明瞭(Cookieって果たして個人情報なの?IPアドレスってどうなの?みたいな話)なのと、それもあって海外も含めて結構動きが激しいんですね。
世界的な動きでいうと、GAFA(Google Apple Facebook Amazon)を抱えているがために、規制やルールを緩和したい方向の米国とそれを規制したい欧州(GDPR的な)という大きな構図があって、じゃ日本はどっち行くよ?みたいな事の一つの解が先日の改正個人情報保護法であり今後のそれに対する見直しなんだろうと思います。
このあたりは詳しく掘り下げていくと大変なことになりますので、掘り下げたい方は
こちらのブログが参考になります。
ただ、当然マーケティング界隈の事業者としてはこんな大変な大枠の構図から各法令の今後の動きまで追っていく必要はあるんですが、各事業会社のマーケティング担当レベルはざっくり大枠を理解しつつ、「じゃ、現場でどうすればいいのよ?」ことをちゃんとやっていれば問題なくて、こっちにエネルギー使うくらいなら少しでもCPA改善するための施策考えたほうが良いわけです。
とはいえ、足元すくわれることになりかねないトピックですので私も大枠から実務面での対応について、セミナーで話したりしています。次回セミナーはこちら。
マーケティング担当の方って結構前向きに引っ張っていく方が多いですし、そういう方が求められているとも思いますのでこのあたり実務面だけでもちゃんとおさえていただきたいですね。ちょっとした警笛としてかかせて頂きました。
変化のためのエネルギー
こんにちは。宮村です。
ブログのデザイン性についてのご指摘を頂いていますが、このまま行こうと思います。
ブログの内容とは関係ありませんが、私が担当しているサービスが
データサイン社の調査で上場企業で最も利用されているMAと発表されました!
!はてなブックマークボタンとタグの設置数が同じです。皆様ありがとうございます。引き続き頑張ります。
一番利用されているマーケティングオートメーションは「リストファインダー 」上場企業が利用しているウェブサービスランキングTOP100(2017年9月度)
このデータサイン社ですが、自社のサイトに導入されているサービスを自動検出し
それに沿ったオンラインプライバシー通知を生成してくれるサービスを提供しているようです。こういう観点のサービスは新しいですね。
さて、本題ですが、我々が提供している「マーケティングオートメーション」を
お客様が導入すると、多くの場合お客様の業務が増えます。楽にはならないことが多い。
もちろん、お客様が社内で既にメール配信していた、ナーチャリングしてた、
みたいなリテラシー高いお客様の場合は業務が減るのですが、多くの場合が
初めてマーケティング施策に挑戦するお客様なので、業務が増えることの方が多いです。
これを受け入れて前向きに推進するためには少なからず「エネルギー」が必要になります。
そして、この「エネルギー」こそが重要だなとつくづく思います。
これはMA導入に限った話ではなく、
・業務プロセスを変える
・新しい戦術を受け入れて前向きに遂行する
・既存の業務を辞める・変える
このあたりにはエネルギーが必要だと思うんです。
なんでエネルギーが必要なのかと考えると、
・難易度:新しい業務の設計は難しい
・リスク:成功するかどうかわからないリスクがある
・工数 :周りを巻き込んだり、定着するのが大変
あたりが原因になって進まないような気がします。
これを打破するエネルギーが必要。
これはきっと「人」に依存するんでしょうね。
前回のエントリーにも書いたんですが、結局人手不足とかってのも、
新しい業務の仕組みやプロセスを受け入れるエネルギーが足りてたら
もっと状況改善するんだろうなと思うわけです。
結局エネルギーの高い人が沢山出てくれば変わっていくっていう
ありきたりな話になってしまいました。。
少なくとも私はこの変化のエネルギーを多くの会社の中で持ってもらえるような
支援ができるような人間で有りたいなと思うとともに、自分自身と
自分の事業やチームにおいても積極的に変化を起こせるような人間で
ありたいなと。(自戒の念も込めて)
3連休の最終日に中小企業白書をみて思うこと
こんにちは。宮村です。
3連休最終日ですね。台風一過で暑いのでブログを書いてみます。
今年も4月に出ています。
中小企業の成長・拡大が日本の成長を支えると信じてやまない私にとっては大変おもしろい書物でございますので、半年経っていますが今年のやつをレビューしてみます。
<ページ番号は上記リンク先「全文(PDF版)」におけるページ番号を参照)
今年度の中小企業白書の要点
・中小企業全体での景気は良い。経常利益は最高水準。だが、大企業ほどではない<P4・P6>
・売上・生産性は伸び悩んでる<P5>
・経営者は高齢化・廃業や休業が過去最多<P10>
・人手不足の状況が悪化してる<P14>
今後必要な対策
・起業創業を促進しよう
・事業継承をちゃんとやろう
・新事業開発していこう
・人材不足の克服
対策は難易度高いものだらけですね。。。
特に、人材不足の克服?
この日本の人口が減る中で、どうやって克服するのか?
とも想いますが、結構どの企業でも「人が足りない」って聞く気がしますね。
人口減少と労働力不足についてわかりやすく解説していたPDFがあったので
引用してみます。
「労働市場の未来推計 インテリジェンス HITO総合研究所
2025年、このままいくと何万人足りなくなるのか? 」
これは面白いですね。何もしないとやばいですね。何かしましょう。
ちなみにインテリジェンスの資料でマクロでみた観点でいうと
・外国人の労働参加促進しようぜ
・シニアの労働参加促進しようぜ
・女性の労働参加促進しようぜ
・生産性アップしようぜ
このあたりが社会的に必要という結論となっています。
とりあえず働き手を増やさないとまずいんですね。わかりました。
ただ、打ち手がどうもマクロです。
このあたり、中小企業白書ではよりミクロの観点の対応策が挙げられています。
・職場環境改善して人材の定着と採用につなげよう!<P30>
・業務プロセス見直して生産性改善!<P31>
・ITとかアウトソーシング活用しよう!<P32>
ということで、これだけ見ると数十年前からIT屋さんやコンサルや人材企業が
言ってきたことと全く同じだということがわかりました!
ちゃんとやるのが難しいってことですよね・・・
結局、ちゃんとやれないのは
「そういう業務が難しかったり、面倒だったりするから無意識的に避けたり先延ばししたりしてる」
ってのは結構大きいんじゃないかなと思います。感覚的に。
今のまま今までの業務をやってたほうが楽だし、それで人手が減って、手が回らなくなってきたよ、ってのが現状なのかと。
やり方とか考え方とか変えて、大変なこと面倒なことも意識的に取り組んでいこうよっていう、っ意識改革的なのが働き手増やす前に必要なのかなと思った祝日の午後でした。
マーケティングとかMAとかの前に
ブログを始めてみました。
最近講演の機会を頂いたり、考えたりすることが多く、思ったことをアウトプットしていければと思っています。
講演の機会、ということで
2週間程前の話になりますが、仙台にてMA summit 2017というイベントで講演してきました。
その様子は会社のブログ
仙台の中心(?)でMAツール導入の始め方を叫んできました!|株式会社イノベーション
にて紹介しております。
私は青森県出身なので、私の講演時に「青森県から来ている方~?」と勝手に挙手アンケート取ってみましたが0人でしたね。これは、我々の精進が足りないと反省しました。頑張ります。
このイベントではMAについて、各ツールベンダーから講演があったり、パネルディスカッションがありました。
本イベント通じて、私が「感じた」事なんですが、
そもそも、マーケティングとかMAとか以前の超基本的な活動すら
できていない(必要性を理解してないことも含めて)企業が多いんじゃないか?
ということです。
超基本的な活動と言っているのは
・顧客開拓のための活動目標(KPI)を設定したり
・見込み顧客資産(名刺とか)をデータにして一元化したり
・営業の活動数を把握したり
とかって、MAとかマーケティングとか以前の話なんですが、ちゃんとやってない
企業が多いんじゃないかっていうことです。
もちろん全ての参加者の方と話したわけではないですが、主催者と一部の参加者の方との
対話を通じた「感想」です。
危惧したのは、「超基本的な活動」ができていない企業にとって、
我々ベンダーの話す内容とかキラキラした事例が、逆に「諦め」につながらないだろうか、ということです。
MAとか最先端のテクノロジーやツールは、
・リテラシーの高い担当者やマネージャーが企業内にいること
・KPIやプロセスマネジメントできること
・オペレーションできる人材やリソースがあること
が前提で成り立っている気がします。
が、それに追いついていない、「超基本的な活動」すらできていない企業が多い。
米国のテクノロジーを輸入してハイテクなマーケティングの先端を引っ張ることも重要ですが、
このあたりを、草の根的に「底上げ」をするのも重要だなと改めて感じた次第です。
また何か思ったら書きます。
よろしくお願いします。